東九州湯めぐり紀行

2016年2月22日


深夜に目が覚めたので船内徘徊。
何度か目が覚めてうろつきましたが、常にラウンジには人がいて正に不夜城。

瀬戸内海は穏やかなイメージしかないので涼しい風が吹く夜を想像して外にも出てみましたが、普通に海水混じりの強風が吹き荒れてて速攻退散。
しかも陸が遠くてめちゃくちゃ暗い。光は海面に反射する月の光しかないので、落ちても誰も気づいてくれません。皆さんも落ちないようにしましょう。



大音量で寝言を叫ぶおっさんに悩まされながらも朝に。
レストランの開店と同時に朝食(600円ぐらい)。朝も和洋揃ってて素晴らしい。


朝食を食べたら日の出とともにすぐ別府到着。20分ほど予定より早着でした。
しかしここでツアー一行に体調不良者が発生して速攻病院送りになる事件。



別府新港に降り立つと思った以上に鶴見岳が迫っててびっくり。雪積もってます。
最初由布岳が見えてるのかと思ったけど由布岳の東側に同じような形の鶴見岳があるんですね。知らなかった。

とりあえずバスで市街地へ移動して生き残った面々で風呂へ。



北浜バス停で降りて風俗街の中を抜けて着いたのは築80年の竹瓦温泉。
見ての通り昔ながらの銭湯です。見た目だけでなく建物の中もほぼそのまま。入浴料も100円と格安。砂蒸し風呂もあります。
中は早朝ということもあって地元の人で賑わってるので旅行客はちょっとアウェー感。""""怖い人""""の姿も。



商店街の中にいた天狗。でっかい。

別府駅を抜けて山の方へ歩いていきます。結構な急坂。
そして街の中の下水溝から湯気が立ってます。さすが温泉地。



ミサイルの打ち上げ施設みたいなグローバルタワーというものを発見。グローバル要素がどこにあるのかよく分からないのでとりあえず上ってみます。



地上100mの展望台にエレベーターで上がると別府市街を360度眺められます。
しかしテレビなんかでよく見る湯気が一杯上がってる風景がどこにあるのかは分からず。どの辺なんでしょ?

チャー研に出てきそうな形の別府タワーも見えたけど遥か眼下のビルの間にひっそり建ってました。寂しい。



タマタマ

屋根はない(というかワイヤーが張ってあるだけ)ので雨風は防げません。


別府駅へ戻り、病院から帰って来た友人を回収してロッテリアにin。
場所柄なのか九州ではやたらロッテリアを見ます。



バスに乗って来たのは別府ロープウェイ。別府の市街地からも見える鶴見岳の山頂まで行ってみます。
ちなみにロープウェイの運営会社は近鉄グループ。今日も近鉄の魔の手が。



山頂駅にあったお馴染山田弘記念メダル製造機。



こっちにも、って…



誰やねん。新キャラですかね?



外に出てみるとめちゃくちゃ寒い!
気温は1度。雪が普通に積もってます。というか凍っててめちゃくちゃ危ない。
景色は最高です。雲の向こうに見える遠くの山々の風景はまるで神話の世界。

本当の山頂は駅から徒歩10分ほどの所にあるので登ってみます。
普通の階段もありますが登山道もあったので行ってみたら靴が雪塗れ(そりゃそうだ)



ここだけ見たら普通に北国にしか見えません。ここは南国九州です。



すぐ山頂到着。
鶴見岳って下から見た時せいぜい六甲山ぐらいだと思ってたけど1375mもあるんですね。そりゃ雪も積もる。

写真を見て分かる通り、雪が若干溶けててシャーベット状になってました。
これ撮ってる後ろ側は完全に溶けて地面が泥だらけになってて最悪です。スニーカーで来た事を後悔。



由布岳方面。雪がないこともあってすごい荒涼とした風景です。
ゴツゴツの山が目の前に広がってて無常感が漂います。



別府市街地方面。右端が大分市。
海の向こうには絶景の国、四国もうっすら見えてます。2週間後にたっぷり堪能します。



下山。

ロープウェイで下ったらバスに乗って一気に由布院へ。



風のハルカ的草原。茶色いのは枯れてるから?



40分で由布院へ。駅前の駐車場みたいなところに高速バスも路線バスも全部ぶち込まれてます。
奥にいる九州でよく見る高速用だけど高速バスでも路線バスでもなさそうな顔してる車両が地味に好きです。
九州は高速バスも発達してるし古いバスも残ってたりして面白そうだけど、バス良く分からないので無念。

この後近くのラーメン屋でキムチラーメン食べたらなかなか微妙なのが出てきて敗北。



宿に荷物置いたら周辺ウォーキング。近くにマックスバリューがあって助かりました。地方のスーパーは本当に有能です。

適当に歩いてたらD51発見。最近どっか行くたびにD51に出会ってる感あるけどSLはよく分からないので専門家に任せます。

それにしても由布院には駐屯地があるので自衛隊のトラックがが割と行き交ってて災害時のようです。
山間の街を自衛隊の車がバンバン走ってるって日本沈没とかで出てきそうな風景。



部屋にin。今日のお宿は朝食付き一泊3000円以下という格安の「温泉旅館やまなみ」。
部屋は普通に綺麗な和室だし、マウンテンビューだし、温泉も露天風呂付きだし、無料でマッサージチェアが使えるし最高でした。
観光地から離れてるので宿の周りも長閑な山里。夕方には近くの寺から鐘を突く音が響き渡ります。
また泊まりたいお宿。



んで一旦休憩してたら、買い出し部隊から「食事処がもう全部閉まってる」と入電。
しょうがないので後で弁当買いに行くか…と思ってたら「スーパーももうすぐ閉まるらしいからとりあえず買って帰る」。
ということで、なんとか友人氏が確保してくれたスーパー弁当などで夕飯。危うく夕飯抜きになるところでした。危ない。

無事飯にありつけたので、温泉に入ってマッサージチェアに入り浸ってから就寝。この旅の中で最も文化的な夜であった。

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