四国八十八カ所完全巡拝2016

2016年3月4日


出発の日です。始発でスタート。

関西から四国に入るルートは鉄道にバスにフェリー、はたまた飛行機とバリエーション豊か。
中でも今回はわざわざ和歌山まで行って南海フェリーで徳島入りするルートを選択。通常、和歌山周りで行くとそれなりに運賃がかかるんですが、難波~和歌山港~徳島港の南海とフェリーの券がセットで2000円というお得な「とくしま好きっぷ2000」が発売されてるので、徳島に直で入れるということもあってこのルートを選択。単純に乗ってみたかったってのもありますが。

事前に南海フェリーのサイト見たらサザンの接続があったので、特急課金して優雅に行ってやるぜ~と特急券を窓口で一緒に買おうとしたら「平日は急行との接続になります」。うせやろ?
しょうがないので渋々急行に乗って空いてるうちに3分で朝食。転換できないボックスシートなので気を遣うのが難点。



和歌山市で和歌山港行きに、和歌山港で南海フェリーに短時間で乗り継ぎ。難波から接続できるようにうまいことダイヤが組まれてます。
逆に言うと船に合わせてしか和歌山港行きの電車がないので写真撮ったりしてる時間はありません。

乗船するといきなり萌えキャラがお出迎え。
乗客の年齢層は高めなのでギャップを感じます。



船室は座席(自由席とグリーン)とカーペットのみ。テレビが設置され、wifi(海上では繋がらない)やコンセントもあってなかなか便利。
意外にも乗車率もそんなに悪くないです。
景色はドン曇りなのであんまり見えず。あと紀伊水道を横断するので思ったより揺れます。

約2時間徳島上陸。11か月ぶりの四国です。
着いたらバスで市街地へ。



観光をする前にファミマで別案件の福井行きの高速バスの支払い。
関係ないけどネットで7人分予約しようとしたら一度に4人までしか予約できずちゃんと予約できてるのか不安でしたが、普通に買えててひとまず今回の旅の心配事が一つ消滅。

4万円支払って財布も一気に軽くなり、歩いていくと見えてきました東大。



想像してたより小さい店舗&ガラガラで拍子抜けしましたが味は本物。
値段も一杯600円と格安。無料の卵を入れてよりマイルドに。スープは見た目よりあっさりしてます。大満足。



商店街歩いてたら同人ショップを発見したので吸い込まれたり、三宮駅前みたいな徳島駅前の風景を見物して時間調整。
ヤシの木がなかったら本当に三ノ宮駅前そっくりです。
徳島駅もでかいビルが出来たな~なんて思ったけど、よく考えたら前来た時(10年前)も建ってました。こんなでかい駅で気動車しか来ないから逆にすごい。



列車で集合場所の鳴門駅へ向かいます。
駅に入ったら気動車まみれ。見慣れない新車もいますが40もまだごろごろ転がってます。ちょっとミャンマーみたい。

鳴門までは窓が横長で海外風の1500系に乗車。ちょうど下校中の高校生と被って激込みでした。



池谷で大量の高校生と共に乗り換えて鳴門。
沿線は3日前まで雪国にいたのが嘘のように菜の花が咲いて春の風景。天気も晴れてめちゃくちゃ暑いです。

鳴門駅前、交通の要衝ということで割と発展してます。ドラッグストアやスーパーもあって補給に便利。

駅前で今回の同行者の能年玲奈もといかいなん氏(以下能年)と合流。お馴染N-ONEに乗っての登場です。



14:00
96時間に渡る長い旅の始まりです。

車内には先客の「ししゃも猫」(2000円)。
来る途中に東浦で無駄遣い購入した一匹らしいです。



扱いが雑なのでこの先生き残れるかが心配です。

一番札所霊山寺までは鳴門駅から車で20分ほど。
どうでしょうも打首もここ通ったやらひとしきり騒いでたらすぐ到着。



霊山寺の駐車場にある遍路用具店で白衣と菅笠を購入し、着用して境内へ。さすがに一番札所ともあって団体客で混んでます。
お遍路マネキンや小坊主看板など、非常に見覚えのあるアイテムも見つけて興奮。

最初ですから一応参拝。これからの旅の安全と成功を祈ります。命だけは…



14:35
一番、霊山寺



14:49
二番、極楽寺

ここで早くも仲間を発見。一人が遍路装束、一人がカメラを持ったどう見てもどうでしょうルック。
この後24時間このどうバカ一行と抜きつ抜かれつじゅんぐりじゅんぐり回ることになります。



14:59
三番、金泉寺



15:14
四番、大日寺



15:20
五番、地蔵寺



15:34
六番、安楽寺



15:42
七番、十楽寺

何寺か回ってると真面目にお遍路してる方々に若干申し訳なくなってきます。写真と動画だけ録って参拝もせずにさっさと帰っていいものなのかと悩みますが、悩んでる時間がないのでさっさと次に進みます。
あと一度抜かした例のどうバカに再び抜かれたので闘志むき出しで追走。



15:54
八番、熊谷寺

88のPVのメイキングで会長が「若干うるさい」と評したお経の自動放送も健在。



16:03
九番、法輪寺



16:25
十番、切幡寺

ひたすら田んぼが広がる田舎道を南下し吉野川を渡ります。
ここまでの寺は全て徳島平野にあり、十番の切幡寺の裏は讃岐山脈ですが十一番の藤井寺は剣山地の麓。一気に山間部に入っていきます。

で、山の中に入ると何も無くなるのでこりゃ不味いと徳島を出て以来のマクドで小休止。
地図で見たら、この辺のみならず四国は県庁所在地以外は本当にぽつぽつとしかマクドがありません。というか鳴門出てから全くチェーン飲食店がなかったような…

R192のJR鴨島駅付近にはコンビニや飲食店、スーパーなんかが連なってるので補給や休憩に重宝しますが、ここ過ぎると本当に店がなくなるので注意。
でかいBOOKOFFもあったので遍路装束のまま見に行ったら店員にちょっと笑われました。そりゃそだ



17:38
十一番、藤井寺


(以下藤やん風に)十一番の藤井寺を終えたところで、いよいよ四国さんが本領を発揮する。
次は「しょうさんのない寺」と名高い十二番焼山寺。地図を見ると藤井寺から焼山寺方面へ抜けるのに便利そうな山間部をほぼ直線に突っ切る県道31号線という道路があった。
ところが、いざカーナビで目的地を焼山寺に設定すると出てきたのは大きく迂回するルート。驚くべきことに、大迂回ルートと31号線では所要時間にほとんど差がなかったのだ。
藤井寺からだと目の前の県道31号線を下れば一気に山を越えることができるにも関わらず、それをカーナビが選択しなかったということが何を表すかお分かりいただけるだろうか。
そう、この県道31号線、後から分かったことだが慣れていない人間が通るには相当な困難が伴う道なのだ。
しかし、ここで能年の「おもしろそう」という判断であっさり31号線を選択。既に日も暮れかかり薄暗い中、我々は四国さんの手痛い洗礼を受けることになるのであった…


で、その31号線なんですが、まず峠を越えるまでは連続する九十九折れがバンバン襲い掛かってきます。弱い人は余裕で酔いますが、ここはギリギリながらも合格。
問題は下りに差し掛かってから。下がるにつれて森が深く道も狭くなって、しまいには光のほとんど差さない車一台通るのがやっとの沢沿いのぐねぐね道に。
夕暮れとはいえまだ陽が沈んだ直後のはずなのに真っ暗です。しかも道には枝や石がゴロゴロ。
途中ですれ違ったマウンテンバイクのおっさんの安否が気になります。でもすれ違ったのがマウンテンバイクだけで本当によかったです。
もっと詳しい情報が知りたい方は現地に行く前にググってみて下さい。この5日間の中で最大級にヤバかったです。



なんとか山を越えて神山町の集落へ。めちゃくちゃ夕焼けが綺麗で感動したけど時間ないので急ぎます。



県道20号線を走ってる途中で見つけた看板。
国道の看板風にSIKOKU 88 ROADなんて書いてあります。四国巡ってエイティーエイッ
個人的には看板だけじゃなくて道も国道風にしてほしいです。焼山寺に上がる道もせめてガードレールだけでも付けてほしい。

見事にとっぷり日も暮れ、ガードレールもない崖っぷちの道をそろそろと走ってなんとか焼山寺。
駐車場から本堂がまた灯篭の光しかない道を歩くので普通にめちゃくちゃ怖かったです。



18:50
十二番、焼山寺

駐車場に戻ってる途中で例のどうバカ一行と離合。人間を見るだけで本当に安心します。2人だと怖いです。
参拝したら逃げるように山を下って逃走。
関係ないけど途中で野ウサギが車の前に飛び出してきてしばらく先導されたので割と野生動物もいるようです(前に向かって逃げないで横に逃げて欲しかった)



無事人里に生還。コンビニのありがたみがハンパないです。文明万歳。
いつ飯にありつけるか分からないのでここで弁当と2?のお茶を購入。目標は19番なのでまだまだ道のりは長い。



19:58
十三番、大日寺

駐車場から寺まで街灯も歩道もない道路沿いを歩くことになったので登山用ヘッドライトを振り回しながら寺までナイトウォーク。



20:16
十四番、常楽寺



20:35
十五番、国分寺

もう何が何だか…



20:48
十六番、観音寺



21:01
十七番、井戸寺

どうバカ軍団に追いつかれ再び追いつかれましたが、この後恩山寺へ向かってる途中で反対車線を走ってるのが見えたので今日はここでやめたんでしょうか?
あと、でかい道で車が目の前から向かって来たと思ったら颯爽と歩道を走っていってジョジョかよと。



21:46
十八番、恩山寺

この恩山寺、駐車場から本堂までしばらくある上に一切の光がない林の中を上って行かないといけないようで、誰も行きたがらなかったので看板で誤魔化します。
onちゃん寺とか言ってポーズ取ったけど本当に怖かったです。



22:05
十九番、立江寺

これにて一日目終了!



本日のお宿はN-ONE。明日以降の行程を考えた結果、道の駅ひなの里かつうらをキャンプ地に指定。
道の駅に着くと同志なのか車が数台停車中。道の駅の周りもなかなかの山間なので仲間がいると心強いです。

軽とはいえ二人しか乗ってないのでダッシュボードをテーブル代わりに、椅子を倒してベッド代わりにしてなかなか快適なお宿です。少なくともト○ピカル号よりはよく眠れそうです。
ゴミを処理してトイレ歯を磨いて23時半ごろ就寝。勝浦で一泊!

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