第1回香川うどん紀行

前回の四国八十八カ所完全巡拝から4か月。
あの時エンジンオイルが切れてほとんどうどん屋を巡れなかった雪辱を晴らすべく我々は再び香川へ向かったのであった…

2016年7月3日
大阪から来るN-ONEに乗るためにバスで淡路SAへ。いきなり時間間違えてバス逃して集合時間に30分遅れるという大ボカやらかしてブルーです。



無事乗車。今回は運転手のかいなんさん(以下能年)とほくとニキと私の3人という少人数でのツアー。ただでさえ橋渡るせいで高い高速代が一人当たりに重くのしかかります。四国と本州が地続きになって高速が安くなる日を夢見てます。
既に車内は無法地帯。横に置いてあるきのこの山がこの後過酷な運命を辿ることになるとはこの時は誰も知らなかった…



四国といえば3月にも同行した(というかその時購入された)ししゃもねこももちろん添乗。
ちなみにししゃもねこを「猫ししゃも」と呼ぶと能年さんが烈火のごとく怒り出して怖いです。



鳴門大橋通過。
渦潮も見えたし打首獄門同好会の88を熱唱して盛り上げていきます。
いざぜっけいのくにーへー



ここで気づいたんですが、香川って意外と遠いです。既に腹が減ってうどんが待ちきれません。
暇なのでししゃもねこを高速にあった東かがわ市の看板の形にして遊びます。遊んでるうちに首周りがだんだんふにゃふにゃになって来たので、一刻も早くうどん屋に駆けつけます。

そういえば高速から見てて気づいたんですが、八栗山を南から眺めると乳首の形をしてました。これは大発見。



猫ししゃもの首が取れかけた頃にようやく着いたのが本日一軒目、善通寺市の田園地帯の中にある山下うどん

山下はどうでしょう班も何度か訪れ、戸次重幸氏が大絶賛したというどうバカの間では名の知れた店。
(参照:「香川びっくりうどん紀行」最終話)
昼時なので既に店内には人が一杯。外のトイレにまで響いてくる麺を打つ振動に期待が高まります。


ぶっかけ小(280円)、えび天(120円)

見た目は非常にシンプル。しかし食べてみるとこれがめちゃくちゃ美味い。いつも丸亀製麺行ったら絶対釜玉を選ぶほど釜玉大好き人間ですが、丸亀の釜玉とこれなら絶対こっちを選ぶレベルに美味い。

麺は噛むのにも苦労するほどコシの強いギチギチの麺。添えられてるレモンを絞った冷たい出汁と絡めることでさっぱりと頂けます。天ぷらもサクサクでボリューム大。
ちなみに小で普通のうどんサイズです。これで280円は嬉しい。



店を出たら二軒目へ…と言いたいところですが、ここで能年さんが腹一杯になったということで腹ごなしのために金刀比羅宮へ。
山下からほど近い金刀比羅宮はうどん巡り中の腹ごなしにぴったりです。迷わなければ車で10分ほどで着けます。ちなみに私が助手席で案内しながら行ったら20分かかりました。



琴平駅の近くの駐車場に車を置いて参道へ。
日曜日ということもあって参道は賑わってます。若干1月に行った城崎温泉を思い起こさせる風景ですが、この日は天気予報が外れて快晴。炎天下に車を長時間置くことに不安しかありません。

琴平、ずっと来たいと思いながらも来れずでしたが、今回せっかく思いがけず来れたので奥社まで登ってみたいと思います。1368段なので多分30分もあれば着くはず。
同行者全員が嫌な顔をしてた気もしますが、それはきっと気のせいです。
さっそく奥社目指して登ります。トローリーオー!



100段も登らないうちに既に暑すぎて後悔。暑すぎです。
ずっと夜も涼しかったので夏はまだかと思ったら唐突に真夏が訪れてます。



あっ、元気くんだ!
こっちは暑すぎて死にそうです。てかさすがに絵画伯すぎないか。

暑すぎて奥社に行く気は吹っ飛んだのでとりあえず本宮を目指しますが、それでも785段あります。
途中で一段ごとに暁国八百八十八カ所の寺の名前を作りながら登って気を紛らわそうとしましたが、二十段でネタ切れになって終了しました。



命からがら本宮到着。写真は人がいなくなったタイミングで撮ってるのでガラガラに見えますが実際には参拝客が結構います。こんなクソ暑いのに。
途中で駕籠屋もあったのでよっぽど使ってやろうかと思いました。高いので使いませんが。



785段も登ったので景色もそれなり。三角の山が香川っぽいです。
ちなみに石段は785段とされてますが、段の間で短区間のちょっとしたスロープが割とあるので段数以上に疲れます。ビジネスの裏技。



境内の絵馬殿で休憩。風が抜けて涼しいので山田弘的有能ポイントに認定。
金刀比羅宮は海上交通の守り神として知られており、漁船やタンカー、海自の船の写真も大量に奉納されてました。
絵馬だけでなく太平洋を横断したモルツマーメイド号もどんと置かれてます。



暑すぎて炎天下に駐車したN-Oneが心配なのでさっさと下ります。
無限に暑いので下りでもさらに汗が出て全身びしょびしょ。自販機で買った飲み物も下降りる頃にはなくなります。

やっとこさ車に戻ったら車内がものすごい高温。
車内を冷やしながら車内で上半身裸になって汗を乾かします。が、乾かない。
近くを通る観光バスに不審がられても乾かない。
ふと横を見るときのこの山の箱が転がってたのでハッとして箱を振ってみたら、大きな塊が箱に当たる音がして全てを察しました。中身は空けてないのでその後の行く末は知りません。



再び車を走らせて来たのは、飯野山の麓にある飯野屋。本日二軒目のうどんです。
ここは「香川びっくりうどん紀行」第1話でうれしーが肉うどんを食べて機嫌を直した店ということで、期待が高まります。


肉うどん(420円)

こちらも特にこれといって特徴のない見た目。
しかし甘辛い肉にかまぼこが素朴で嬉しい。確かに大盛りでも余裕そうです。よし、合~格!

前述したようにこの日は予想外のカンカン照り。
ゲリラ豪雨が心配でしたが、本州方面には積乱雲が成長してるのが見えてます。どうやらこんなに晴れてるのも香川ぐらいの模様。



続いてやってきたのは円上寺金剛院もとい79番、天皇寺高照院
前回は真っ暗だったのでどんなもんかと見に来てみました。昼間に来るとまあ普通の寺。夜来た時は分かりませんでしたが、イメージと違って結構狭い境内です。



昼間なので山門も開いてます。デジカメで試しに動画も録ってみましたが特に映像が乱れることも音声が切れることもありませんでしたので、どうやら妖怪に打ち勝つことができたようです。

この近くを予讃線の線路が走ってるんですが、Twitterを見るとこの日はちょうどサロンカーなにわが高松に向かってるとのこと。踏切が鳴るたびに見れたら…と待ってましたが、なかなか来ないのでしびれを切らして移動。



瀬戸大橋が見える所に来てみました。ちょうど最近アンパンマン列車になったしおかぜが通過。飲み物などを買い込んだ業務スーパーに敬意を示して背景に入れてみました(大嘘)

既に他の撮影者も待ってるし、ネットで情報を見ると既に瀬戸大橋線内を走行中なのであと15分ぐらいで来そうです。普段の行いがいいからかナイスタイミングですね!



その後、列車は児島などで長時間停車を繰り返し、暑い中待ち続けて帰るに帰れなくなった私たちの前に1時間以上経ってから現れました。
サロンカーを業務スーパーバックに撮ることなんてもう二度とないでしょうから貴重な写真が撮れたと(無理矢理)満足。

このサロンカー、婚活トレインだかだったらしいんですが、通過するときに見てたらおっさんが一人で窓から外眺めながらボーっとしてたのが印象的でした。

ちなみに、この業務スーパー坂出東店編、明らかにパチンコ店を改装した感満載な店舗が特徴的で面白かったです。



既に17時半。まだ7月の初めとはいえ、どんどん夜が迫ってきます。さあさあさあ急いで。
この辺も前回は真っ暗だったけどこうしてみるとものすごい断崖絶壁。四国はこういう強烈な地形の山が楽しいです。



81番、白峯寺
今回も門は閉まってました。無念。



五色台スカイラインを走り抜けて82番、根香寺
ここも既に閉店モードでしたが、境内には入れたので本堂前まで行ってみました(さすがに本堂には近づけなかった)。

見覚えある風景だと思ったのもそのはず、88のPVのメイキングで外国人と一緒にポーズ取ったところでした。



駐車場にいたやつ。こわ!



どんどん日も傾いて来たので急いで行きます。ムーブ、ムゥーブ!



展望台到着。時間もなくなって来て駐車場からダッシュしたらそこは絶景の国でした。
瀬戸大橋が夕陽に浮かび上がって最高の条件。ちんたらやって来たサロンカーに圧倒的感謝。でも本当に綺麗だった。



で、とっぷり日も暮れて本日の最終目的地に到着。ご存知山田家さんでぇーございます。


釜ぶっかけ+卵黄(630円)

いつもの窓際の席で既に3度目となった釜ぶっかけ。ついこれ頼んじゃいますよね。630円でこれはお得。丸亀なんて目じゃありません。うん、うまい!
目当ての山越に行けなくて残念でしたが、山田家さん行けたので四国来た意味がありました。合~格。

そういえば遍路装束着たまま店入ったら店員さんに「どうでしょうのファンの方ですか?」みたいなこと聞かれました。さすが。



霧の鳴門海峡を抜けて一気に淡路までターン。
深夜帯はバスが少ないので京橋のSAまで行って電車に乗った方が早いと思って調べたら、京橋SAって人間用の出口ないんですね。あとちょっとで深夜のSAで路頭に迷うところでした。

結局行きと同様に淡路SAでN-One降りて最終バスで帰還。淡路のSAからバス停に抜ける道がこれまた真っ暗でめちゃくちゃ怖かった…

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