北海道横断紀行

2016年8月30日


台風が接近してるので6時に起床。一層暴風雨が吹き荒れてます。

最初の予定では函館空港16:05発のANAで千歳に飛ぶ予定でしたが、昨日の朝見たら振替可能になってたのでさっさと11:50の便に変更。結局午後の便は昨日の夜の時点で欠航が決まったので早い判断が功を奏しました。
とはいえ、台風が予報を上回る速度で接近し既に天気が荒れているため、もし昼の便も欠航だということになれば9:00のHACで丘珠に飛べるようにと早起き。幸い現状では午前中は普通に飛ぶみたいなのでもそもそと朝食を摂ります。

ところが、ボーっとテレビ見たりして7:30ぐらいにANAのサイト見たら、乗る便にさっきまでなかった「天候調査中」の文字が出現。大慌てて荷物をまとめてチェックアウトし、空港にバスで直行。台風の函館に取り残されるのだけは勘弁なのでなんとしてでも逃げます。

・函館駅前→函館空港 7:45 函館帝産バス シャトルバス 函館空港行き



海沿いは暴風が吹き荒れて海も大荒れ。路面電車乗れなかったのが心残りですが緊急時なのでしょうがない。

車内で色々調べてた結果、函館から札幌に行くには飛行機、鉄道、そしてバスの3つの手段がある模様。知らなかったんですが、札幌行きのバスは空港近くの湯の川温泉から出てるらしいので飛行機が全部ダメになったらこれに飛び乗る覚悟です。とにかく函館から脱出し損ねるのだけは回避したい。



暴風の中空港に到着。既にANAは13時以降の全便欠航が決まってました。これがまた11:50の便が飛ぶかどうかギリギリのライン。
HACは今のところ夜まで普通に飛ばすつもりのようなので、ANAが早い段階で決断してくれたらすぐ代替手段の確保に移れるんですが。

ちなみにHACだと空席があればスカイメイトで5000円で飛べるので有能。
今回はマイルで乗ってる故にANAが死ぬと出費が直にのしかかってきます。危ない。



とにかく、まだフライトまでは3時間以上あって暇なので荷物預けて空港をウロウロ。
自分を発見したりしながら暇つぶし。



空港の模型。こうしてみるといくつもの谷を埋めて無理矢理滑走路にしてるのが分かります。2週間前に見に行った静岡空港もそんな感じだったのでまあ似たような感じですね。
空港周辺には縄文遺跡が点在しており、ターミナル内にはその出土品も展示されてます。あと小さいゲーセンもありましたが特に目ぼしいものはなく、展望デッキも当然封鎖されてるので一しきり空港内をうろついたらあとは椅子に座ってスマホ眺めて時間を潰すだけ。
台風中継みたいになってる外の風景を眺めながらTwitter開いたら札幌は晴れとのこと。北海道でかすぎた。



結局11時になっても天候調査中のまま変わらないので保安検査場も通過できず。ただ、外見てたら雨が止んで若干明るくなってきたので希望を抱いて待機。でも暴風。

結論が出たのはフライトの30分前。うっすら太陽が見えてきて滑走路も乾いてて最後の晴れ間だったようです。
昼飯も買って行こうかと思ったけど、すぐ千歳だし出発まで時間ないし、何よりどう考えても大揺れするので食事は断念。函館脱出さえできればあとは何とでもなるでしょう。

・函館空港→新千歳空港 JA857A 11:50 NH4854便 新千歳空港行き 9D

エコボン塗装。まだ動いてもないのに暴風で機体がユラユラ。到着地は晴れで気温31度。



離陸してすぐに雲の中。揺れながらも雲の上へ…と思ったら機内で悲鳴が上がるレベルの急降下で心臓停止。
一瞬浮くレベルなら今までにも体験したことがあるけど、数秒落ちるとさすがに心臓に汗をかきます。絶対大丈夫だとは分かってるんですが。

離陸から10分ほど経てば雲の上。ここまでくればあとは静かなフライトです。北上するにつれて本当に雲が消えて地上が見えてびっくり。札幌まで距離にして200kmしか離れてないのにこんなに晴れてるとは…と思ったけど冷静に考えたら200kmって結構ありますね。感覚が狂ってきた。



岩見沢の方まで回って遠くに札幌の街を眺めながら低空飛行のまま旋回し、北から進入して一気に急ブレーキ。荷物棚の中で吹き飛ぶ荷物。
札幌市内は日が差してたのに、千歳に着陸して滑走路の端まで行った途端突然の大雨。ちょっとしたにわか雨だったようです。
あと写真端にも写ってるけど、進路上をANA機が通過してびっくり。この写真の15秒後ぐらいに滑走路を横断したけどこんなギリギリでいいのか



降機してバスで移動。こういう時ボーディングブリッジがないと辛いです。ちょっと濡れた。
乗ったランプバスは普通のエルガかと思ったら反対側にもドアがある仕様でした。いつミャンマーとかに譲渡されることになっても安心。



スープカレーは高いので空港内でラーメン。値段の割に量が多くて空港の飲食店にしてはコスパ良かったです。こっちの味噌ラーメンは辛いのね。
新千歳空港自体来たのは8年ぶりぐらいなんですが、新しいコーナーができたり外国人旅行客だらけになってたりと色々変貌してました。ラーメン屋でも周囲に飛び交ってるのは未知の言語。



見てみたかったキリル文字表記。ちょっと前に存在を知ったけど前来た時はなかったような…最近付けられたんでしょうか?



・新千歳空港→新札幌 クハ721 4201 14:15 快速エアポート 札幌行き

意外にもガラガラだったので先頭のぼっち席を占拠。733も乗りたかったけどやっぱクロスシートじゃないと。

暇だし晴れてきたので電車でも撮ろうかと新札幌で降りて撮影地に向かったものの、木が伸びてた上に南から雷鳴が聞こえてきたのでダッシュで駅まで避難。片道20分歩いた意味。

不貞腐れたので地下鉄乗ってさっさと宿に移動しときます。

・新さっぽろ→ひばりが丘 8211 15:32 宮の沢行き



新さっぽろの隣のひばりが丘。これといって特徴のない普通の地下鉄の駅です。
ここで降りた目的は四国R14。第3夜で反対側のホームにいた大沼を上島が追いかけるシーンの撮影に使われた駅です。

上の写真は上島が地下鉄を降りた新さっぽろ方面のホーム。ホームドアが設置されて印象は変わったけどそれ以外は当時のまま。ベンチも当時のものが置かれてます。



「大沼…?」



「大沼!」

・ひばりが丘→西18丁目 8601 15:48 宮の沢行き



ホテルに入って荷物置いたら疲れが出てきて動く気を失いかけたけど、せっかく早く着いたので観光再開。
外出たらいつの間にか雨雲も消えて青空が広がってました。函館と同じ道内とは思えないほど平和です。てかあちぃ…

札幌の街並みもこうして見ると市電が生き残った世界線の京都みたいです。雰囲気は四条大宮あたりっぽい。



「まぁ~三吉さんなんてのは呑みますからねえ」の三吉神社。ビル街の中の小さな神社でした。



軽く参拝してから市電でも乗りに行こうと近くの電停へ。
ポラリス来ないかな~と思いながら歩いてたらポラリスに追い抜かれたのでやられたと思いましたが、反対回りのがこっちに向かってきてたので狙って乗ることに。
それにしてもどの車両がどこにいるかリアルタイムで分かるこの運行情報モニター便利です。外国語表示はなぜか英語がなくて中国語が併記。



ポラリス到着。外見は真っ黒です。中身は今時の標準的なLRTといった雰囲気で快適。

・西8丁目→すすきの A1202C 17:19 内回り

去年環状運転になったので乗り潰しやすくてありがたいです。
とりあえずすすきのまで行って飯でも~と軽い気持ちで乗りましたが、後悔するほど時間がかかりました。まあ170円で座ってりゃどこまでも連れてってくれることを思えば便利。



暗くなってきた頃にすすきの到着。札幌きっての繁華街ということでネオンがまぶしいです。でも人間やっぱりこういうところで生活しないと(偏見)



電停の横にあるすすきのデパートはガメラ2で草体に破壊された建物。
ちなみに地下にイトーヨーカドーがあって便利でした。3日間の間にも何度かお世話になりました。



ちょっと歩いて狸小路を散策。至って普通の商店街です。

商店街100周年を記念して建立された狸神社。狸小路といえば、半年前に熊野古道をちょっとだけ歩いたときに狸と火災避けに何か関係があるのかと思ってググったら狸小路の火災の記事が出てきたのを覚えてたので、何かないかと探したけど特に手掛かりはナシ。
でもこの辺は本当に火災が多いらしいです。最近は半年に一回ぐらいのペースで起きてるようなので本当に何かあるのかもしれません。

・大通→さっぽろ 5408 18:31 麻生行き

混みあう南北線。さすが200万都市札幌。
大通りまで歩いてから地下鉄乗って札幌駅まで行きましたが、歩ける距離だと知ったので帰りは札幌駅からすすきのまで地下道歩いて帰りました。
ちょうど雨も降って来たし、これだけ長距離の地下道があるのは本当に便利。



地下にあったすき家で牛丼食べて、イトーヨーカドーで買い出しして再び路面電車に乗って宿へ帰還。
ちょうど暴風域に入ったみたいだけど風はなく、小雨が降ってるだけで相変わらず平和。
ふりだ~した~雨と~動き出す街の~あか~り~(山下達郎)

・すすきの→西8丁目 242 21:05 内回り

札幌市電一周完乗。西4丁目までは道路が混んでて歩いた方がだいぶ早いレベルだったけど割と混んでました。でも一回乗車170円じゃ儲からないんだろなあ。



ホテルに帰ってカツゲン飲みながらニュース見て本日は終了。北海道来たらこれ飲まないと気がすみません。ガラナよりこっち派。

テレビで大変なことになってる道南の映像を見て本当に逃げられてよかったと安心してましたが、23時ごろに寝ようとしたら、暴風域から脱すると同時に急に暴風がガラスを叩きつけ始めて寝れなくなりました。
ホテルの最上階だったので遮るものもなくて普通に怖かったです。翌朝の好天を祈っておにぎりあたためますか見ながら就寝。

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