2017年3月10日
朝起きて気付いたけど部屋の前は入り江になってました。
崖に無理やり建物を貼り付けたような格好でなかなか面白い構造。
山影から太陽が上がってくるにつれて青空が広がって来ます。今日も晴れ模様。
今日は早めに寺を終わらせ、松山をたっぷり楽しむのが目標です。宿毛からスタート。
7:21三十九番、延光寺
8:05四十番、観自在寺
海辺の小さな集落をいくつも抜けて走行。
松山近郊までは寺の間隔が長いのでまったりとした時間が流れます。要するに眠い。
全然関係ないけど雪国でもないのにローソンの入口が二重扉になってて謎。台風対策?
9:07四十一番、龍光寺
9:16四十二番、佛木寺
9:41四十三番、明石寺
一気に高速で松山へ。晴れてることもあって眺めがめちゃくちゃ良いです。
四国一の大都会、松山市街が一望できます。
松山市は人口51万人と高松市を抜いて四国で一番。四国に住む人の7~8人に一人はこの街に住んでる計算。
中国・四国地方の中でも広島市、岡山市に次ぐ大都市なものの、周辺自治体の規模が小さいので都市圏人口で見ると少ないのは札幌と同じ。
天気予報でも高松の天気が読み上げられたりしてて高松が四国の代表みたいなイメージがあるけど、中心部は高松市以上に都会な印象のコンパクトな都市です。
松山市内に入ったらとりあえず腹ごしらえ。一度松山市に入ったものの、ここから先再び山間に入って行くので先に腹を膨らませておきましょう。
四国名物ココイチ、初めて入ったけど普通に美味しいですね。この辺は国道沿いに何でも揃ってる区間なので誘惑が多いです。
山を越えて久万高原町に入るとなんと雪景色。温暖な松山の市街地から車で30分でこの風景です。
これだけ連日晴れてたのにこんな残雪があるとは想定外。
林の中にある大寶寺境内の駐車場に突っ込もうとしたら明らかにヤバそうな雰囲気だったのでUターンして外の駐車場で降車。
太陽の当たってる所はほとんど溶けてるものの、太陽が当たってない部分は中途半端に融雪して最悪です。太陽は偉大。
途中階段が凍結してたりして転ばないかとヒヤヒヤ。カメラ裸で持って行っちゃダメだ。
12:29四十四番、大寶寺
岩屋寺へ向かう道沿いの古岩屋の岩峰。物によっては100m級の岩が垂直にそびえ立ってることもあって圧倒されます。
穴だらけで脆そうな見た目でボロッと塊が剥がれてきたら逃げ場がないので危なそう。
今回は昼間なので上まで上がってみることに。
案の定延々凍結した坂道が続いてて設置されてる手すりに掴まってなんとか登頂。
大泉洋が滑って行ったポイントも例に漏れず(というかここが一番通過難易度が高かった)凍結。本当にすごい勢いで滑って行って非常に危険。
13:20四十五番、岩屋寺
本堂は岩陰にひっそり建ってて拍子抜け。横に梯子がかかってて上に上れるようになってたけど、割と高い上にぐらついたので撤退。
建築物は岩にぴったり合う形で建てられてます。この隙間から雨水とか入らないのかな。
写真でも分かる通り、本堂横の岩壁の斜度は90度以上。頭上に岩が見えてるような状態なので恐怖。風化して崩落してきたりしないんでしょうかね?
岩屋寺を満喫してたら遅延発生。
15:00のチェックイン開始と同時に宿に荷物置いてすぐ松山城に行って営業時間ギリギリぐらいなので急ぎます。
14:30四十六番、浄瑠璃寺
ジョリジョリ!
14:35四十七番、八坂寺
結局最初は15時までに53番まで終わらせようとか思ってたのに47番で時間切れ。
できなかった分はそのまま明日にしわ寄せとなります。まあ明日も余裕ある予定だし大丈夫でしょう。
なわけで石手寺で焼き餅(焼きたてじゃなかった、失敗)買って旅館へ。
去年同様能年さん激推しの道後温泉、古湧園。素泊まり5500円でここ泊まれるのはお得。
部屋も去年よりさらに広い部屋(4人用)を3人利用。
今回はちゃんと観光します。
明るい時間帯に伊予鉄の駅見に来たのも小学生以来。変わってないですね~。
オレンジ一色になった路面電車に乗車。高知と違って観光客だらけ。
・道後温泉→大街道 2005 15:30 5系統松山駅前行き
昔坊ちゃん列車に乗ったことはあるけどほとんど記憶はないので初乗車同然。てか高知もそうだけどミュージックホーンは全国共通なのね。
伊予鉄は路面電車だけでなく普通の鉄道線も有してるのが特徴。大手町のダイヤモンドクロスが有名だけど当然鉄道線も乗ったことナシ。
松山城は松山市中心部にある132mの山の上にある山城で、麓からはロープウェイ・リフト・徒歩でのアクセスが可能。
ロープウェイとリフトは往復券510円で往復ともそれぞれ好きな方に乗れるので、能年さんオススメのリフトに乗ってみることに。
山の上まで6分ほど、静かにゆっくり上って行くと確かに楽しいです。
天守閣からの眺め。こうやって見ても松山市駅周辺は特にビルが密集しててかなり都会。
左に見える緑色の鉄塔は132mの城山を越す高さを持つ松山タワー、ではなくNHKなどが利用する城山送信所。
奥には西日本最高峰の石鎚山。肉眼だと市街地の向こうに大きな雪山が連なって見えるので、西日本というより北陸っぽい風景。
本当に富山みたいです。城の目の前を路面電車が縦に走ってあたりとか。あとは四国新幹線が開通すれば完璧。
山登って暑かったのでソフトクリームで冷却。一気に冷えて寒くなる。
いよかんソフトでした。種類豊富なジェラートもあったので夏来ると楽しそう。
オレンジばっかりかと思いきや、意外と伊予鉄オリジナルカラーの車両も生き残ってます。
プラレールでも出てたので伊予鉄と言えばこの色のイメージ。
大街道の商店街を抜け、四国唯一の地下街を抜けて松山市駅へ。かなり大きな駅です。南海難波駅そっくり(同じ高島屋が入ってるし)
中に入ると券売機がありますが、自動改札どころがきっぷは路線ごとに分かれた食券タイプ。
水間鉄道なんかでも同じ方式だけど、これだけ規模の大きな鉄道でこの方式だと逆にめんどくさそう。
伊予鉄の郊外線三路線が終結するので構内の線路もごちゃごちゃ。
三路線のうち高浜線と横河原線はほとんどの列車が松山市駅を通じて直通運転をしてるので実質1本の路線。
高浜線に至っては複線なのでパッと見は準大手私鉄レベル。
端の行き止まりのホームから発着する郡中線の列車。井の頭線の車両が来てここだけ見たら普通に京王。
でもこの車両金沢でしか乗ったことないので実際こんな駅が東京にあるか知りません。
・松山市→大手町 3310 17:14 高浜行き
乗る高浜線も京王3000。割と混雑。元京王沿線民のほくとニキは懐かしかった模様。
郊外線と路面電車が平面交差する大手町。実際には直角じゃなくて微妙に傾いて交差してました。
ちょうど上下とも列車が行ってしまったので次の列車はしばらくなく、撮影は諦めて見学だけして移動。
JR松山駅。最近は全国どこも県庁所在地の駅は高架化されたり新幹線が来たりして立派な駅舎になってる中で、ここはまだ平面のシンプルな駅舎。
50万人都市の主要駅には見えません。金剛駅に似てる。
さすがに2020年に高架化予定で、その暁には高架下に路面電車が乗り入れてくるらしく、本当に富山みたいに。
四国新幹線頑張れ、とか思ってたら駅前の高架化事業の看板の完成予想図にはフリーゲージトレインがちゃんと走ってました。本気だ。
改札はまだ自動化されてません。高知とか大分とかみんな前はこんな感じだったのにねえ…って思ったけど今の大分駅割と気に入ってるので早くここも高架化しましょう。
新しい観光列車の展示会が明日あるとかで「車庫にいるんじゃね!?」と覗けるポイントを探すも平べったい駅舎にそんな場所はナシ。
・松山駅前→古町 51 18:11 1系統 松山駅前行き
古町車両工場。郊外線と市内線の線路が並んでいて両方の車両基地が両脇にある、南富山駅デラックスみたいな駅。
郊外線の車庫には増結用の車両が転がってたりしてて、こじんまりとしていながらもお楽しみ要素が詰め込まれてます。
伊予鉄オリジナルの610系。2編成のうち1編成は最近オレンジ一色に塗装されて派手に。
ただの広告ラッピングにしか見えない感が否めないです。意外と違和感はないけど。
旧塗装の京王。これも島根でしか見たことありません。
地方私鉄あるある(東急とか)
路面電車には今時な車両もいます。
リトルダンサーシリーズの単車タイプで車内が狭いと能年さんに不評。乗ったら本当に狭かったです。
道後温泉行きの列車をしばらく待ってたものの、よく時刻表見たらこの時間帯に直通するやつがなかったので乗り継いで帰還。
・古町→上一万 53 18:46 1系統 松山駅前行き
・上一万→道後温泉 2109 19:05 3系統 道後温泉行き
道後温泉に戻ってきたら営業を終えた坊っちゃん列車が留置中。地味にこれ2編成あるんですね。
客車が1両繋がれてるのと2両繋がれてるやつの2本。機関車は共通仕様かと思ったらモデルが違うので同じ仕様ではないらしい。
こんな見た目で新潟鐵工所製のDLです。ディーゼル車が軌道走るのもここ以外には札幌で昔あっただけなのでレア。
宿に戻って荷物交換して晩飯と買い出しと、ついでにちょっとだけ寺周りに出発。
21:04四十七番、八坂寺
21:13四十八番、西林寺
終了。松屋にinのち帰ってお楽しみの温泉。
もうこの1年半年に1回来てる道後温泉。22時近いのでさすがに観光客も引いて割と空いてます。
というわけでいつも通り入浴し、いつも通りフルーツ牛乳を堪能。また半年後に来ます。
そして恒例の宴。
ここまで毎日グレードアップしてきたけど明日はグレードダウンする予定なので今のうちに。