暗峠・生駒

運動不足解消のために暗峠を歩いて越えてみることに。
生駒山も行った事なかったのでついでに訪問。

2017年4月23日
・神戸三宮→大阪難波 9101 9:33 快速急行 奈良行き
・大阪難波→石切 8666 10:31 急行 奈良行き




今回は生駒ケーブルにも乗ってみたいので、奈良斑鳩1dayチケットを購入。
奈良県は西の端しか行かないけど生駒ケーブル往復が地味にかかるので、これだけでも十分元取れます。

電車を乗り継いで今日の出発地、石切駅へ。瓢箪山駅からの3駅で100m高度を稼ぐので既に大阪平野を一望。
神鉄みたいな急勾配の連続で、駅間で停まったら発車できるのか心配になります。



近年フェンスで囲われて立ち入れなくなった近鉄孔舎衛坂駅跡と生駒トンネル入口。廃止から50年以上経ってるのによくここまで残ってるもんだと感心。
石切駅からここまでの線路跡は高圧電線の通り道に転用され、電線は駅跡の手前から生駒山方面へ。



厳重に封鎖されている生駒トンネル。最近知ったけど大部分がけいはんな線に転用されているらしく納得。

生駒トンネルといえば建設中に多くの犠牲者を出し、戦後3年連続で大事故を起こしたいわくつきのトンネル。
しかも最終電車が霊で満員になるやら、架空のダイヤを引いて霊が出ないようにしたやら(真偽不明)で、近鉄にとって良くない思い出だらけの生駒トンネルをよく転用する気になったなあと思ったけど、そんなことに金掛ける余裕がなかったというのが実情なんでしょう。霊も資本主義の前には無力。

石切駅に戻り、駅前のまだ新しそうなファミマで補給。
リュックが満杯なので山の上で食べるのは断念。イートインスペースで食べたけど謎の異臭に悩まされることに。

・石切→枚岡 9127 11:34 普通 大阪難波行き



続いて枚岡神社。ホームにある枚岡駅の改札を出たところから坂と石段を上ってようやく拝殿。
この辺も線路の裏まで(というか線路のあるところも)急斜面が迫ってる急峻な地形。

650年創建の枚岡神社は中臣氏の支流の平岡連の氏神ともされ、中臣氏と関わりの深いフツヌシ(比古自布都命)やタケミカヅチを祀る神社。
1月には諏訪大社と同じような方式の粥占神事が行われるらしく、興味あり。



本殿を覗くと宇陀とか桜井とかにある神社っぽい雰囲気。
まだ大阪府だけどここはもう奈良の文化圏に入ってるようです。



ということで登山開始。枚岡神社はカタツムリだらけで6月っぽさ溢れる雰囲気。



枚岡神社から少し石切方面へ戻るとガード下から今日のメインディッシュである国道308号線が出現。
心斎橋から県境の暗峠を越えて奈良市へ至る酷道として有名な道を今日は徒歩で越えてみます。



で、このガード付近を曲がって道に入ったらいきなりこの眺め。まだ住宅街なのに既に鬱になりそうな勾配。
沿道には国道であることを主張する標識が設置されてるのでロストする心配はなし。



気温は19℃と涼しいのに、日光を直接受けてることもあって住宅街を抜ける前には既に汗が噴出してかなりつらい。
大阪側から暗峠までの区間は特に急勾配。下りだと車のブレーキが利くのか不安なレベルなのに、上る車に向かってこの先の「カーブ注意」と書かれても。



住宅街の区間を抜けると森の中に入るのでちょっと暑さはマシに。同時に勾配もさらにきつくなるので±0。
近鉄ガード下から暗峠まで400mの標高差を約3kmで結んでるので平均勾配13%。道路とはいえ信越本線の碓氷峠の最大勾配の2倍というえらい数字。
レンズキャップ落としたらどう考えても回収不能になるので写真撮るのも億劫になってきます(枚岡神社でやらかしかけた)



暗峠の象徴の勾配が特にきつくなってる地点。徒歩で上がるのもきついのに自転車や車で上るのは猛者。自動車で一度止まる再発進不可。
それでも峠周辺の集落の住民が車でたまに通行してるので凄いです。何台か途中ですれ違ったし。



頂上が近づいてくると久しぶりに人家が出現。暗峠周辺は棚田が広がってるけどこんな山の上でどうやって水を引いて来るのかは不明。
ここも写真で見たことある分岐点。改修されて柵も付き、ただの田舎道と化してました。いつの間に。



308号線に合流してから40分で暗峠に到着。
ここまでそこそこハイカーを見かけたけど峠周辺は特に賑わってて、まるで今でも奈良街道がメインルートかのよう。
あと、絵本の「とうげのおおかみ」の舞台もここらしいけど、生駒山地にはさすがにニホンオオカミはいないよなあ…



夜は治安が宜しくないらしく、「夜露死苦」が書いてあるのを初めて生で見てちょっと感動。
奈良側はDQNが上がってくる程度には人気があるけど、大阪側は森が鬱蒼としてて塚軍団があったりと夜に通るのは勇気がいりそう。



信貴生駒スカイラインの下をくぐると絶景登場。
若草山と東大寺がめちゃくちゃ目立ってるので地図を見なくてもどれがどの辺かすぐ分かって面白いですね。
手前の盛り上がってる森は生駒山地と奈良盆地の間に横たわる矢田丘陵。標高が低いので生駒山地からだと向こう側の奈良市まで見通すことが可能。



というわけで降下開始。奈良県側もしばらくは棚田。
土木機械もない時代にこんな急峻な山の上に棚田を作った人には本当に頭が下がります。あと関係ないけど現代の土木作業員も尊敬すべき存在だと思う。



なんとこの急坂は通学路だったことが判明。ここから山の麓まで毎日往復しないといけないとか人生ハードモードすぎる。
ちなみに平日は奈良側から峠まで行くコミュニティバスも1日数便走ってるということで、意外と交通の便は良好。

延々貼ってある高市早苗のポスターに笑いながら下山。
マクド入ってナトリウムと燃料を補給してあっという間に諸々超過。



往馬大社。大社って言うぐらいだからどかんと構えてるのかと思ったら意外にも周辺は閑静な住宅街。
人気もなく、ここも奈良の神社感あふれる雰囲気でなかなかナイス(注:奈良県です)

上空は伊丹空港へ着陸する飛行機が低空飛行しながら旋回する様子が見れて飛行機の観察も可能。
しかもちょうど東京→アジア方面への航路にもなってるのでフライトレーダーと照合しながら見てるとデリー行きの787を発見。
高空を飛んでてもお腹が真っ白なJALの787はすぐ分かる。



さらに歩いて生駒駅まで到達。結局枚岡→生駒まで歩き通しちゃいました。
次は生駒ケーブルに乗って生駒山上へ。

・鳥居前→宝山寺 11 15:20 宝山寺行き



距離の関係か、宝山寺で線路が分断されてるのが生駒ケーブル。
下の宝山寺線はケーブルカーには珍しい複線(というか2セットの線路が用意されてる)なので、行き違いの部分は複々線風。しかも踏み切りつき。
宝山寺までは沿線は住宅街が続いてるので、線路の真横ギリギリのところに柵で区切られてるわけでもない道路や家の庭があったりとケーブルカーらしからぬ風景。

・宝山寺→生駒山上 16 15:29 直行 生駒山上行き

上の山上線にはこれまた珍しい途中駅があり、増発されてた便は山頂までノンストップの「直行」。
ケーブルカーの構造上途中駅を設けるのは難しそうだけど、駅間距離が均等なわけでもないのにどうしてるのかは謎。



生駒山上に到着。
いきなり通行止めかと思ったら人間が通るだけの隙間はあったし、立ち入るなとは書いてないので車両のみ進入不可と理解して通過。



八大龍王光龍院。えらいエキゾチックな鳥居だと思ったら八大龍王は元々ナーガだったらしくちょっと納得(関係ない)
役小角が葛城山系に八大龍王を祀る社寺を大量に建てたので、生駒山も八大龍王だらけ。



生駒山頂には関西のテレビ・ラジオ局の電波塔だらけ。あまりに乱立してるので遠くから見ても生駒山がどれか一瞬で分かります。
電波塔に遊園地に寺にカオスな雰囲気が漂う生駒山。周辺には朝鮮寺も多く、街に囲まれてる割に独特の雰囲気があってちょっとした異世界。



山上遊園の中を通って龍光寺へ。ここも八大龍王を祀る寺。
ところが人気がないし、参堂が寺っぽくないし、白蛇が飼われてるしでちょっと胡散臭い雰囲気。



本堂。めちゃくちゃ囲まれとる。
ドアを開けて中に入るとちゃんと寺でした。誰もいないので静かだし、電気が消されてて薄暗く、線香の煙の中正座を決め込んで休憩。
戸が閉められてるので煙がこもって煙たいし、暑い。



本堂前からの景色はかなり良好。
生駒山の上は意外と下を眺められるポイントが見当たらなかったので、下が見えるのは貴重。



日本最古の遊園地の遊具、飛行塔。
戦中も防空監視所として利用されたため解体を免れたのが幸いして、稼動開始から90年近く経った今でも現役。



遊園地には興味がないので下山します。

・生駒山上→宝山寺 15 16:09 直行 宝山寺行き

山上線の車両の愛称は15がドレミ、16がスイート。
ドレミ・スイート



宝山寺へは一つ上の梅屋敷駅から行く方が下りなので楽らしい。
そんなことも知らず坂の下の宝山寺駅から登山。駅周辺は旅館が急坂に建ち並んでて独特の雰囲気。



既に参道も人影がほとんどなく、夕陽が差してきて良い感じ。
こういう参道の写真が撮りたかった。



よさそうな雰囲気。
横にある看板見たら後ろの山まで境内が広がってるとのこと。もう夕方なのに全部見て回れるのか!?



本堂周辺。コンパクトに収まってて好みの感じ。
屋根がちょっと大陸風なのも生駒だからかは分からないけど、後ろの山の雰囲気とかは大窪寺風。
ということで上へ。



後ろの岩山はフェンスで囲われてて地震が起きたら崩れそうで恐怖。
というか先に続く道が落石危険とか蜂の巣とか不穏な文字だらけな上に、ナチュラルに封鎖されてるので撤退。もう1本のルートもあったけど植木の剪定やらで通行止め。
撤収!撤収!



石段の向こうには生駒の街並み。ジブリの作品に出てきそうな絵のような風景。
宝山寺も半分ぐらいしか見れてないし、めちゃくちゃ景色良いので再訪決定。

・宝山寺→鳥居前 11 17:00 鳥居前行き



山の麓にある生駒駅周辺の地面は平坦じゃないのに、無理やりビルを建てたような感じ。
こんな山間でも駅前にはスーパーもあるし、ミスドもあって有能(楽天のキャンペーンでタダでドーナツが貰えるので)



生駒駅から別れる線路。左は新生駒トンネルに通じる大阪線、右は旧生駒トンネルを通るけいはんな線。
フリー切符で長田まで乗り放題なので、旧生駒トンネルを抜けて大阪側へ行ってみます。

・生駒→新石切 7123 17:36 コスモスクエア行き

実はけいはんな線(当時は東大阪線)開業後にもトンネル内の火災で死者を出してることを最近知ったので、どんなもんかと体験乗車。
トンネルに入るとドアに数個の手形が浮かび上がってきたので、いよいよ出るかと思ってよく見ると、手形の正体は人間の手垢でした。
いくら呪われてても幽霊はいないと思えば見えないし、出たと思えば出たように見えるので結局は心理的な問題の模様。



無事通過。高架上にある新石切駅を出るといきなり山に突入できるのはさすが現代の技術。
トンネルの上には住宅街の間を通る大阪線の線路も見えてます。



駅の近くの石切神社。実は1週間前のこの時間もここに立ってたけど、ゆっくり見ようと再び参拝。
山の方へ通じてる参道沿いには古い建物が建ち並んでて、あんなかっこいい高架駅のすぐ近くとは思えない雰囲気。



石切神社周辺は猫だらけ。近所の高校生と一緒に寝てる猫の横で座ってしばらく休憩。
この時期は夕方になると日が傾いて気温が下がり、夕涼み感には最適です。これ以上気温上がらないで…



トンネル入口の上からけいはんな線。一直線に高架が伸び、奥の方で両脇から上ってきた高速と合体するという模型みたいな路線。
しかも走る車両も地下鉄の車両と、こっち側だけを見ると大都会の真ん中の風景のよう。

この後再び生駒に戻ってから大阪線に乗り換え、布施でガマニャンと合流して晩飯食べてから帰宅。
枚岡神社~暗峠~生駒駅で10kmだったので歩行距離としてはそれほどでもないです。



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